こんにちは現役介護士のハルです。
今回は表題の通り、小規模多機能型居宅介護支援事業所(以下、略して小多機)の勤務はキツイのか?について解説します。
まず結論からお伝えすると小多機での勤務はキツいです。特に常勤職員は尚更です。
小規模多機型居宅介護は複雑なサービス
小規模多機能型居宅介護支援(以下、略して小多機)は、デイサービスと訪問介護と宿泊サービスを一体に行うサービスです。
例えば、利用者は午前中だけ通所し、お風呂とお昼ご飯だけ食べて帰りにスーパーマーケットで食材を買って帰るなんて利用の仕方もできるため、その日の気分に合わせて通所から訪問に切り替えるなどの臨機応変な対応も可能です。
そのため、体調や気分、生活が安定しない独居の方や老老介護の世帯などには最適なサービスと言えるでしょう。
その一方、一つの事業所で訪問も通所も宿泊も対応するため、職員に求められる要求は高いです。
事業所によって人員配置は様々ですが、パート職員については夜勤専従や訪問専門、通所時の入浴専門など職域を限定して業務に集中できるよう配慮していることも多いですが、常勤職員の場合、訪問、通所時の介護、夜勤全部を担当できることが求めれますので予め覚悟をしておきましょう。
ある小多機勤務の介護士の1日
勤務形態はさまざまですが、私が小規模多機能で働いていた時の勤務について紹介します。
8時~9時 | 送迎 | 利用者送迎(利用者宅にお迎えに行き通所にお連れします) 基本的にお迎え時は起床介助や排泄介助など介助が伴うケースが多いです。 間に服薬確認の訪問(1回数分)も行うこともあります。 |
9時~12時 | 訪問 | 訪問を約10件程度周ります。 服薬確認、買い物支援、排泄介助、昼食準備などを行います。 訪問介護と違い20分間いなくてはいけないなどの時間の決まりはないため、 支援が終わったら次のお宅に迎えるため午前中で10件程度周ることができます。 |
12時~13時 | 休憩 | |
13時~16時 | フロア | 通所に来所しているご利用者様の見守り、体操、レクなどを担当 |
16時~17時 | 送迎 | 利用者送迎(ご自宅までお送りします) 間に短時間の訪問に入ることもあります。 |
このように一日の中で訪問と通所の対応が混ざっていることもあります。事業所によって一日中訪問、一日中フロア対応など考え方は様々ですが、一日の中で異なるサービスの対応をすることもあるのが特徴です。
また、これに夜勤が週1回~2回入ることもあります。
”今日は通所で入浴介助”、”今日は訪問午前で午後レク担当”、”明日は夜勤”など担当する業務が多岐に渡るので決まったことを確実にやりたい、変化が苦手と感じる人にとっては大変に感じてしまうかもしれません。
夜勤と宿直
小規模多機能の夜勤は最大で定員9名とありグループホームと同程度ですが、在宅生活を軸にされているご利用者が多く多くても7名ほどの夜間対応で済むため夜勤の仕事としては比較的楽な部類に入るかと思います。
また、宿直を配置が要件として求めれていますが「すぐに現地に迎えることを条件」に電話を持ち帰り電話対応での宿直も認めれています。
他では経験できないやりがいも
一方、介護をするものとしてあらゆる手段を使って在宅介護を支援する小多機はやりがいも多いのも事実です。
これまでデイサービスだけで働いていた私は、小多機に転職してその自由さに驚きとやりがいを感じました。
例えば、送迎の途中で買い物をして帰ったり、時間に縛られず好きな時間に来たり帰ったりすることができる点など介護職としてよりご利用者様に寄り添う思考を持てたのは小多機で働き始めたからです。
まとめ
今回の記事の結論ですが小多機の仕事は臨機応変な対応も求められ大変ではあります。楽ではありません。
ただし、複合的なサービスを組み合わせ在宅支援ができる数少ないサービスでもあるためデイサービスや訪問介護などのサービスとはまた違ったやりがいを感じることもできます。
ご利用者様に制約なく寄り添ったサービスを提案したいと考えている方には良いサービスだと思いますので気になる方はぜひチャレンジしてみてください!