デイサービスの売却の具体的な進め方

デイサービスを売却する場合、自力で譲渡先を探すかM&Aの仲介会社に依頼するかになります。

特に今の段階で目ぼしい譲渡先がない場合M&Aの仲介会社に依頼するのが一般的です。

M&A仲介会社を探す

まずはM&Aの仲介会社を探します。ネットで探すと多くの候補が出てくるのでどこにお願いすべきか迷われるかと思いますが、基本的には業界特化型のM&A仲介会社に依頼をするのが良いでしょう

M&Aはテレビやニュースでみる大企業同士や外資系企業による日系企業の買収など大型案件をイメージしやすいですが、実際には中小・零細企業の案件も数多くあります。

その中で介護業界は淘汰が加速し特に介護報酬が改定されデイサービスの経営が傾きM&Aが活発です。

介護業界は介護報酬など他の業種と違い複雑なため介護施設を専門に扱う仲介会社、介護業界を専任で担当する部門がある仲介会社に依頼することをおススメします。

守秘義務契約と財務資料の提出

M&Aは秘密裏に行いますので仲介会社との守秘義務契約が必要になります。
まず問い合わせをし、こちらの要望や考えていることを共有後、正式に守秘義務契約を結びます。これはこれから候補先を探したり、経営情報を交換する上で外部に自社の秘密情報を漏洩しないために結びます。

守秘義務契約終結後に損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、従業員リスト(個人名伏せてOK)、利用者名簿(介護度や大体の利用年月のわかるもの。※個人名・住所は伏せてOK)などを提出します。

候補のリサーチ&提案を待つ

財務情報を提出後、買い手を候補を探します。依頼から数日〜二週間ほどで数社の候補がくるケースが多く。
候補が来るたびに社名合わせて「○○社が興味を持っています」と連絡がきます。

その上で経営者同士の面談を実施します。

交渉開始(独占交渉)

買い手の経営陣が気に入った場合、独占交渉のオファーが届きます。
そこでOKであれば独占交渉が進みます。

競合の有無によりますが基本的には独占での交渉を求められます。

会社の調査、金額算定の開始

独占交渉契約を結んだら買収価格を提示するための具体的な資料を提出します。これらの調査を「デューデリジェンス(略してデューデリ)」と呼びます。仲介会社は「デューデリ」と呼ぶことが多いです。

コピー機のリース契約状況、3年分の経理資料、給与明細など、会社の所有する全てにチェックが入り会社の価値を算定してきます。この段階になるとリースの契約書やPCやコピー機のリスト、車両の情報などあらゆる資産の情報提出が求められます。

さらに、M&Aは内密なため社長以外に誰にも事前に相談しない場合、これらの業務を社長1人で行う必要があります。

買収価格の提示

これらの情報をもとに買収価格の提示があります。

一般的にデイサービスであれば純資産+営業利益の2〜3年分という価格が相場かと思います。

自社物件か賃貸かなどにもよりますが概ね上記の値段になるかと思います。

純資産が1000万円、営業利益が500万円の場合、大体2000~2500万円くらいの提示がくることになるかと思います。

オファー返答

この段階で売却の意思を明確に提示します。値段交渉が可能ですが、ここは売りたい気持ちとの駆け引きになります。

残った従業員や自分の売却後の在籍のことも考え「この会社が良い」と思えたら気持ち良く取引をすることを優先にするでしょうし、売却をしてもしなくてもどちらでもよく、売却後、自分が抜けて売却後の関係性を気にしないのであればもっと条件を引き上げてもらえるよう交渉するのも可能です。

売買契約&売却手続き

金額に合意をしたら売却手続きとして売買契約を終結します。社長同士が対面で実施する場合が多いです。

売買契約終結後の動きはとても早いです。

契約後数日以内に従業員への告知と新経営陣の挨拶をし、新しい会社の紹介と買収により変わる部分、変わらない部分などを共有します。

株式譲渡の場合、会社と従業員の関係は変わりませんが、事業譲渡の場合は従業員の勤務する会社が変わるため雇用契約書を再度結び直す必要が出てきます。

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この記事を書いた人

介護施設管理者/在宅サービス好き/採用側、求職側両方の視点からキャリアに役立つ情報を発信していきます。

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