こんにちは現役介護士のハル(@caree_up)です。
デイサービスの管理者を任されるようになってから、もっとご利用者様が活き活きと自分らしく過ごせる場にしたいと施設見学やリサーチをしてきました。
その中で実際に見学行った、書籍、取材記事などで知った魅力的で面白いデイサービスを紹介します。
どの事業所も自立支援を様々な方法で実践されていて「こんな自立支援の方法があったのか!?」と参考になる事例が沢山あります。
ぜひ皆様の施設運営にも役立ててみてください。
評判のデイサービスの特徴
デイサービスは介護保険で運営していますので「何でも面白ければ良い」というわけではありません。今回紹介するデイサービスは特徴として
- 本人のニーズに寄り添えている
- 日常生活の維持・向上に沿っている
- ルールに縛られている「つまらなさ」ではなく利用者本位の「面白さ」を追求している
点が挙げられるかと思います。
介護側からすると「こんなこと介護保険でしてよいの?」と思う人もいるかと思いますが利用者側からすれば他のデイサービスではかなわない独自のサービスを提供してくれるわけですから楽しいわけです。
料理作りが特徴のなないろクッキングスタジオ

プロのシェフが直接料理を教えてくれるデイサービスで利用は午前と午後、1日型を選ぶことができ、利用者は利用開始とともに昼食作り、夕食づくりを行います。
介護保険料とは別で食材費が1000円以上かかりちょっと高級ですが、店舗は東京でも高級住宅地の自由が丘、成城、三軒茶屋にあり高所得者を狙ったデイサービスのようです。
運営はデイサービスやショートステイ大手「そよ風」を展開するユニマットリタイアメントが行っています。
自己選択自己決定が浸透した「夢のみずうみ村」

作業療法士の藤原茂氏が代表を努める大規模デイサービスです。
施設内では自己選択自己決定が浸透しており、100人以上の利用者さんがそれぞれ自分の好みに合ったバラバラの1日を過ごします。リハビリの仕掛けも施設内に点在しており、リハビリをすると施設内通貨をもらうことができ、施設内通貨を貯めるとパン作りやマッサージなどのサービスに変えることができます。
私も見学に行きましたが、要介護度はそこまで低くはないようですが、独特の活気に満ち溢れた施設です。
山口県が発祥、関東では世田谷、浦安にそれぞれ拠点があります。
※夢のみずうみ村の浦安はカスケード東京社へ譲渡され同社によって運営されています。

利用者がレストランで調理する?「カルチャースクール亀吉」

初めて知った時に驚いたのですが、神奈川県藤沢市にある「カルチャースクール亀吉」は生活リハビリとして調理ができ、さらに調理した料理を隣接するカフェで一般の来店客に振舞うレストランとしても運営しているというデイサービスです。
夕方始まるナイトデイ「たんぽぽ介護センター」
デイサービスで働いていると感覚が麻痺してくるのですが、午前中に入浴して、お昼ご飯を食べて、その後レクや運動するのって介護施設では当たり前なのですが、現役世代の自分たちの生活サイクルで考えるとかなり違和感を感じるわけです。
その点を解決したのがナイトデイです。
夕方16時半から通い、ゲームやカラオケをして、夕飯を食べて入浴して帰宅する。
高齢者の中には昼はゆっくりして「夕飯だけはしっかり食べたい」「入浴は昼ではなく夜寝る前に入りたい」という人も多そうですよね。
本場のカジノを再現したカジノデイ「ラスベガス」
出現した時に高齢者が介護保険を使ってパチンコやカジノをするとはどういうことか!と話題になったカジノデイ。
いろいろ外部では言われているものの、人気ではあるようで今では埼玉、群馬、静岡などに10店舗以上展開しているようです。
ホームページを見ると本当に本格的なカジノです。
言語療法に特化したらいおんハートデイサービス
失語症や嚥下障害など言語の療法に特化したデイサービスです。
実際に利用をしている人にも話を聞いたことがありますが、毎回通所時に皆の前で話す機会があったりするそうなのですが、他の利用者も言語障害があるのでとても勇気をもらえると嬉しそうに話していました。
言語聴覚士が多く在籍をしており利用者もリハビリ意識を持って通えるのでとても良い仕組みだと思います。
1日100名が来所する巨大デイ、エムダブルエス日高
群馬県日高市にあるMWSは大規模デイサービスで広い施設内には趣味レーションゴルフ、図書室、トレーニングジム、料理教室、カフェなど実に多くのプログラムがあります。さらに販売車が来て野菜やお菓子、パンなどの買い物までできます。
テレビでの紹介実績も多くとても活気にあふれた施設です。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
こうやって料理に特化したり、カジノがあったり、夜から開催するサービスがあったりご利用者様のニーズに合わせて様々なデイサービスが出てきていますね。
思えば外食産業なんかも、元々は「すかいらーく」のようなファミレスでラーメンもオムライスも色々食べられた何でもありの時代からイタリアンならサイゼリア、安い焼き肉は牛角、かき氷専門店、メイド喫茶など様々な専門店に分かれていきました。
デイサービスを始めとする介護業界でもこのようにニーズの多様化に伴い様々なデイサービスがこれからも出てくるのではないかと思います。
介護保険の理念を守りながらも柔軟に解釈し楽しい時間が過ごせること自体が良いことではないかと思います。
これからも随時面白いサービスがあれば紹介していきますのでたまにチェックしてみてくださいね。
